2013年05月11日

道を拓こう!

「ミラノサローネ」という国際家具見本市に日本からの出展者が近年増えていると、親しくしていただいている木工会社の社長さんにお聞きした。その方ご自身も「木コロ」という製法特許の商品を2年連続で出展しておられるが、「日本人は本質的な価値を観ようとしないで、値段で判断しがち」、「欧州には木工製品の価値を観る眼を持つ人が少なからずいるようだ」、「価値と価格のバランスを考えようとしない日本人を相手にしていては、先がない」…と、厳しい言葉が続く。

航空運賃が下がるにつれて、海外の展示会に乗り込んでいく日本企業が増えていると聞きます。弊社のクライアントの中にも何社かおられ、そんな皆さんに共通するのは「過去の経験則に捉われることなく、未知のことにチャレンジする前向きな姿勢」です。

「僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる」…、パイオニアスピリッツを象徴するようなこの高村光太郎の言葉が、私は大好きです。

2013年03月08日

OMIYAGE JAPAN

「お土産好き世界一は日本」だと耳にしたことがあります。冠婚葬祭などの「お返しの習慣」も日本独特のようです。日常のちょっとしたプレゼントにもこだわりを持つ日本人に商品を販売する際に、キーとなるのがパッケージデザインではないでしょうか。訪日した外国人がコンビニやスーパーでびっくりするのが、商品パッケージのクオリティの高さだそうです。「日本のコンビニは、パッケージを見ているだけで楽しい」と、ブログやユーチューブで売り場の様子を発信してしまう外国人もおられるとか。

この2月、「世界に発信できる、創作―ニッポンのお土産」展がNHKホールで催されました。100人のパッケージデザイナーが考案した「全国の土産物パッケージ」を一堂に紹介するイベント「OMIYAGE JAPAN(主催:社団法人 日本パッケージデザイン協会)」。展示品は、外国人が見たら「パッケージというより芸術作品」と感じそうなものばかり。日本人のデザイン感性の高さを展示品が如実に物語っていた。

一例を挙げると、宮城県産ササニシキを「寿司米」としてお土産用にケーシングした斬新なデザイン。ササニシキの「冷めても美味しく、ネバネバしない」性質が全国の寿司職人に支持されていて、それを土産物に仕立てたとのこと。海外向けも視野に、和文と英文をうまく融合させたデザインだった。  

弊社でも最近、海外向けのパッケージを考案する機会も増えているのですが、「日本らしさ」をどう表現して売上に貢献するか、実に悩ましいところです。

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