2016年01月01日

歳末の赤提灯に想う

巷で繁盛しているバルや赤提灯は、味や価格もさることながら、スタッフに次のことが共通している。「声がよく出ていて、にぎわいを演出している」、「客の話(要望や質問)をしっかり聴く姿勢を持っている」。この2つを実践し続けるには、スタッフ自身のガンバリは不可欠だが、彼ら・彼女らが安心して働ける職場作りに経営サイドがどれだけ日々注力しているかが、とても重要だ。飲食業界には、一部にブラック企業などと非難されるところもあるようだが、人手不足は慢性化しており、ネット上に飛び交う悪意の情報への対応も相まって、現場のご苦労はいかばかりか…。
昨年話題となった「下町ロケット・佃製作所」の経営陣ではないが、厳しい台所事情をやり繰りして職場の改善やビジョンに投資し続ける、そんな多くの経営者や管理者に敬意を表したい。無差別テロなど不穏な世の中だからこそ、社員と経営者、生徒と先生、選手と監督、患者と医師、国民と政治家、子と親、それぞれにおいて「人と人との信頼の輪」と「向上しようとする意志の共有」が大切ではなかろうか。
2016年が、皆様にとって「実り多い年」になることを祈念します。

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