2014年09月11日

安心して観てもらえる広告

ネット上の動画広告におけるグラフィックデザインのあり方を勉強する企業内研修で、講師を担当させていただいた時の話。若いデザイナーの方のご発言。
「ライバル企業に、広告のクオリティでかなり差をつけられていて、焦っています」。
どんなデザインが動画広告に有効なのか、悪戦苦斗の毎日とのこと。

通常、商いにはライバルがいて、比較の中で顧客は商品やサービスを選ぶ。その際、他より目を引く広告は確かに購買動機につながるキーではあるが、単にライバルより目立ったから買ってもらえた、という表面的な見方に終始していていいものか。

企業イメージやブランドイメージの育成・保護の視点は、どんな企業でも重要だ。会社が醸し出したい企業イメージを、商品ベースの動画広告がぶち壊している例をよく見かける。
先のご発言の方には、「御社の社風やカラーを踏まえた、堂々とした動画作りを!」、「ライバルの広告に、ストレートに対抗するような表現は避けるべき」、「ライバルとの比較ではなく、お客様に安心して観ていただける自社独自の広告センスを、常に念頭に…」といったことを助言させていただいた。

ネット上の動画広告の歴史は浅く、海外ものも含め粗悪なものが目立ちます。質の良い日本製の動画広告が増えてほしいものです。

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