2013年04月16日

3Dプリンターの真骨頂

最近、話題の3Dプリンターですが、NHK「サイエンスゼロ」で特集がやっていました。
普通のプリンターから紙の印刷物が出てくるように、3Dプリンターは立体物を出力できる機械なのですが、この番組では3Dプリンターだから出来る“すごい可能性”を探っていました。
これがほんとにすごかった。知らなかった。個人的に驚いたポイントを紹介します。

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この机は、いろんな角度からかかる負荷に対して耐性をもちながらも必要最小限の物体構造になっているそうです。だから片手で持ち上げられるほど軽いのに強い。力のかかり方などを分析していくとこの机の形が理想的なんだそうです。ところが、これが今までの切削加工や抜型加工では実現できなかった形状で、3Dプリンターの造形の発想じゃないと不可能だったんだとか。設計はできても機械的に作り出すことができないものがこの世にあったということに驚きました。これで自動車を作ったら燃費よさそうですね。

また、今後、一家に一台、3Dプリンターが普及すれば、データを買って家で出力して使うなんてことも可能になり、すでに市場が出来つつあるのだそうです。従来のように、物が輸送されるのではなく「ネットで3Dデータを購入して、プリンターで出力して使う」という仕組み。流通の常識が変わるとまで紹介されていました。番組内ではクツのデータを買って、3Dプリンターで出力したものを履いていました。これも驚きました。

そんなすごい可能性ゆえの問題点も警鐘されていましたが、最近のこういった技術の発展は、ものづくりの進化を後押しするものではなく、考え方そのものを変えてしまうものです。だから新しさやすごさを感じるのだと思いますが。

再放送は4月20日(土曜日)。興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか?

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