2010年02月27日

問われる日本人の言語力

先日、NHKで「問われる日本人の言語力」と題した特番が放映されていた。ユニクロのグラフィックデザインなどで著名な、アートディレクターの佐藤可士和氏がゲストだった。
その番組では、伝統的に「和を重んじてきた」日本人は、言葉を使ってのコミュニケーション能力(=言語力)が鍛えられていないので、国際舞台で外国人と共働するのに、今後ますます苦労するのではないか…という問題提起がなされていた。佐藤氏も、外国のデザイナー達と共に働く時、「彼らの言語力の高さには驚く」と語っていた。
番組でドイツの小学六年生の授業風景が紹介されていた。ピカソの絵画のような抽象画をクラス全員で見て、「何に見えるか、そしてなぜそう見えるのか」を、ひとりずつ順番に発表するのだが、「他の人と違う見方を、理由を添えて話す」のが決まりという授業。どの生徒も言葉に詰まることなく、ハキハキと自らの考えを述べていたのには感心した。
日本人同士でも世代間ギャップがよく話題になるご時勢だ。番組を見て、私たちも意識して「言語力」を磨いていく必要があると強く感じた。


↑PageTop

archives

links

STAFFWORK