2007年07月07日

ビジネスにも武士道

新潮新書「国家の品格」(藤原正彦)が、アジア諸国で物議を醸しているらしい。数学者の藤原氏はこの本で、論理と合理性頼みの改革では社会の荒廃を食い止めることはできない、これからの日本に必要なのは、論理よりも日本人が持つ情緒、英語よりも日本語、民主主義よりも武士道精神だと語っている。ちょうど日本の大手企業の株主総会で、外資ファンドの要求に対し多くの日本人個人株主が「NO」を突きつけたニュースと重ねて考えると、藤原氏の考えに賛同する日本人(特に中高年層)は多いように思う。私も共感するところ大であった。「武士道」うんぬんと聞くと「右」がかった話かと観る向きもあると思いますが、日本人のアイデンティティを考える時、武士道の精神は検討に値する。私は武道が盛んな鹿児島県の出身で中高生の一時期、剣道部に所属していたことがあります。先達による「しごき」には閉口しましたが、礼節は自然に身に付いたようにも思います。「礼に始まり、礼に終わる」‥日本のこの行動様式は、今後の国際化社会でもおおいに評価されるべきだと思うのは私だけでしょうか。

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