2007年02月02日

時代とメディア

人気TV番組「発掘! あるある大辞典」での情報捏造に端を発した一連の騒動は、スポンサーが降りて、ついに番組そのものの中止にまで及んでしまいました。孫請けに当たる企業の厳しい現場状況を推測すると、私どもも広告の制作会社として「決して他人事ではない」ものを感じます。 ネット広告によりTV広告が年々侵食され、いままでのような「TV番組の広告枠を売る」のが主目的の広告代理店のあり方も、見直しを迫られています。TV広告の効果そのものが低下する中、番組制作費も削減されていることは容易に想像され、そのしわ寄せが下請けや孫請けの現場にすべてもっていかれている、といえば過言でしょうか。 PCの発達で、グラフィックデザインの世界でも「手早く&安く広告を作る」ことが期待されようになりました。しかし「簡易に作り出される広告」が氾濫する現状で、それらの個々の広告効果はどうでしょうか。 こんな時代だからこそ、しっかり手間隙かけて意図して作られた広告に、人々は購買意欲をそそられるのではないでしょうか。そんな広告をこれからも作り続けたいと念じています。

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