2012年03月30日

紙を選ぶ

印刷物の仕上がりを左右するのは、色調再現を調整する印刷技術だけではありません。紙そのものが持つ「手触り」によって、その印刷物から出てくる雰囲気は大きく異なります。やさしい風合いの紙、ピカピカと反射してかっこいい紙、表面がささくれ立った荒々しい表情の紙。感触だけでも多種多様なうえ、今度は微妙な色の差も検討しないといけません。例えば、白い紙といってもその白さも実に広い幅を持っています。生成りの白もあれば、歯磨き粉みたいな白もあります。そんなそれぞれの紙が持つ風合いと、そこに載せるデザインがマッチしてはじめて、伝えたいことがぼやけることなく表現されるといえます。
今回は、ある仕事で提案する紙を3つ検討しました。ほんとに微妙な紙質の差ですが、ここに載せるデザインの方向が少し違うために、紙にもこだわりました。

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